チキンカレーとビリヤニ

インド旅行をしたのだから、さぞかし美味しいカレー料理を毎日食べたんでしょうね?と聞かれることがありますが、香辛料や肉をふんだん使ったインド料理はインドでも結構なお値段。学生の貧乏旅行だった私は、路上の格安ダルカレーを毎日食べていました。薄緑色の豆スープをご飯にかけて右手で口にかき入れます。いわゆるカレーの味はしませんが、庶民の味として非常にポピュラーで、路地裏にはこの手のお店がたくさんありました。

さて、あれから約40年の時は過ぎ…。今日は調理の日。夢飛行ではインド料理に挑戦しました。

下ごしらえを利用者さんが行った後、インド出身のナグさんが仕上げを。自宅から珍しい香辛料を持ち込んで、本格的なチキンカレー、ビリヤニを作ってくれました。利用者さんの舌も考え、味はマイルドにしてくれましたが、施設いっぱいに広がった香辛料の香りで、経管栄養の利用者さんもお腹いっぱいになったことでしょう。(Z)

15年ぶり 元ワーホリスタッフ from Denmark

実に15年ぶりの訪問でした。元ワーキングホリデースタッフのヤコブが再訪。旧交を温めました。

彼は利用者さん、スタッフのことをよく覚えていました。会った瞬間に15年前に戻ったようで、名前を読んだり、新しい施設でのリフトを使用した入浴介助の様子に見入ったり…。

唯一無二のデンマークからのワーキングホリデースタッフでした。社会活動に関心を持っていた彼は、離日後もベトナムやインドネシアのNPOで活動、多くの経験を経て、現在はイギリス・スコットランドのアバディーン市にある大学で社会調査士として勤務。日本で開催された社会学学会を利用して再訪を果たしました。

思い出話は尽きず、話題は世界情勢にまで。各国とも国民の経済格差は広がるばかりで、物価高騰もあり、イギリスでの彼の生活はほんとうに厳しいとのこと。一方、高級車を乗り回すのは、インド、中国からの留学生という現実。また一般には福祉先進国とされるデンマークですが、「制度、予算はいいかも知れないが、利用者との関わりは…?僕はむしろ日本のほうが優れていると思う。でも皆に話しても、“え?日本が?”って感じで信じてくれない。デンマーク人は世界一と信じているけど、もっと世界を見るべき」との持論を展開していました。

こうして私たちを忘れず、長い時間が経過しても再会できることは何よりもうれしいことです。再会の時間もあっという間に過ぎました。ありがとう!(Z)