障施協身障部会 外国人の介護労働者について

今年度3回目の「大阪市障害児・者施設連絡協議会」身障部会は、日本ライトハウスさんで開催されました。今回の勉強会のテーマは、「福祉施設における外国人介護スタッフの現状」。池田市の社会福祉法人池田さつき会から講師をお招きして、外国人スタッフがどのようなことを考え、またどのように受け入れを進めているのか、丁寧にご説明いただきました。

私たちが外国人スタッフを受け入れ始めた20数年前は、福祉分野で外国人の姿を見ることは少なかったのですが、“EPA”や“技能実習”、“特定技能”といったビザの種類も増え、今やその姿も珍しくもなくなりました。

出席者からの質問も活発にありました。特に最後、来日して7年目となるネパール出身のサロジさんからは、「完璧な日本語を話すスタッフを求めるのではなく、育てる気持ちを持ってほしい。そうでないと、外国人はアメリカやオーストラリアを目指してしまう。日本はお給料だけで満足できる労働条件にはもうなく、このままでは外国人が働く場所ではなくなってしまう」という言葉には参加者も相当なショックを受けたようでした。(Z)

とっておきの音楽祭inさかい

けっこうな暑さでした。東日本大震災をきっかけにスタートした「とっておきの音楽祭」は、心のバリアフリーを目指し、誰もが参加できる音楽祭。発祥の地である宮城は相当規模のようですが、堺の音楽祭はこじんまりと、それでも継続しています。私たちのスタッフが実行委員に加わり、またコンサートにも参加しています=写真右端のギター奏者。

今夏は10月16日、原池公園での開催でした。公園の広さにびっくり。何度も近くを車で走ったことがあったのですが、初めて存在を知りました。暑い陽射しのなか、まったりと音楽を楽しむことができました。(Z)

キッズクラブ 阪大コラボ編

2022年度は3回、大阪大学人間科学部の西森ゼミ(教育工学)とコラボしてのキッズクラブを開催します。10月15日は紙細工で制作したピンを倒すボウリング編。多くの子どもたちが参加してくれました。

重症心身障害者の方々もスタッフと一緒に参加。地域の方々と同じ“参加者”という視点での地域交流を図ります。時に容赦のない子どもたちの言葉や動きも受け入れての活動。いい時間を皆が過ごすことができました。(Z)

ビー玉アート 島根へ

ビー玉アート2点がこのほど島根県立美術館に展示されました。利用者さんとスタッフの協働作品であるビー玉アートが府外で、しかも公立美術館に展示されたのは初めてのことです。

他の作品と共に10日間の展示で、会期中の来場者は約500人。私たちにとっては法外の喜びとなりました。

長期休暇中のスタッフは、ドライブを兼ねて美術館を訪れました。立派な美術館に展示された作品を見て感動したとのこと。今後の制作活動への大いなる励みとなりました。(Z)

おいっ!

地域の方々が自然に足を運べるようにと、各施設の玄関にはリサイクルショップを設けています。スタッフはそのリサイクルショップを抜けて、施設内に入ります。

靴を脱ぐのはそこからなのですが、どうにも靴、スリッパがそろえられません。あ、利用者さんではありません。スタッフです。

1日に何度も何度も靴、スリッパをそろえます。だって、リサイクルショップを訪ねたお客さんは何と思うでしょうか。上下左右バラバラのスリッパを見れば、ショップだけでなく、利用者さんへの対応もそうなんだと感じられるのではないでしょうか。

しかし、そのスタッフも就職活動で当施設を見学に来た際は、確実に靴をそろえた人たちなのです。就職した途端、そろえない。

なぜ?

若い人にはそんな習慣はない?

いやいや、甘いですね。年次は問いません。ベテランスタッフから新人まで。そりゃ、“ウエ”のスタッフがそろえる習慣がなければ、“シタ”のスタッフはやりません。

そろえる私の隣で、スリッパそのままに入っていくスタッフには「おいっ!」と言いたくなりますが、ぐっとこらえる日々。

アホか。そんなことだから、“シタ”がちゃんとできんのや!とお叱りを受けそうです。やはり、自業自得でしたか…(Z)