ヨハンナ~ボランティアの受け入れ

約2ケ月のボランティア活動を終え、ヨハンナは次の目的地への向かいました。

ドイツ・ベルリンの障害者施設で働くヨハンナは2年前、旅行で「ゆうのゆう」の施設を見学。今回はワーキングホリデーで来日し、私たちの施設でボランティア活動に従事しました。

さすがに利用者さんの介助はスムーズ。ボランティアということで制限は設けましたが、動きはスムーズでボランティアらしからぬ活躍ぶりにスタッフは感嘆の声をあげました。

ドイツの強豪サッカーチーム「ドルトムント」の訪日時にいただいた寄附金を活用し、ヨハンナの滞在費の一部を支援しました。彼女の訪日スケジュールは九州からスタートして、各地の施設でボランティアをしながら北海道まで北上するというもの。帰国後はまた福祉施設で仕事をするそうです。日本の施設のほうがスタッフ数は恵まれていると驚いていた彼女の今後の活躍を祈ります!(Z)

映画「フロントライン」公開

あの時はただニュースで、「船のなか、たいへんだろうな…」そんな感覚でした。それがまもなく日常の光景になるとは想像もできませんでした…愚かにも

まだ新型コロナウイルスが未知のもので、”感染=死”を間近に感じる状況だったころ、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」の船内、医療スタッフ、行政関係者たちの葛藤、活躍を描いた人間ドラマです。

私たちも感じたコロナ禍での様々な社会的矛盾、怒り、あきらめ…それが乗客への対応に追われ、必死となっている人々に現れは消え、再び現れ、そして克服していく様子がスピード感を持って描かれています。(Z)

入所式 2025

毎年恒例の行事がさまざまありますが、入所式はそのひとつ。しかし、学校を卒業し、進路先として私たちの法人を選択し、通所をスタートさせた利用者さんを迎えることは、私たちには単なる喜びではなく、またこの1年しっかりと利用者さんの地域生活、社会参加をサポートしようという気持ちは新たにしてくれます。

大勢の先輩利用者さんに囲まれて、やや緊張な面持ちの新人利用者さん。それが、自己紹介、歓迎の歌などイベントが進むにつれて和らぐのがわかります。

どうぞよろしくお願いします。大切なスタートの1年をしっかり乗り切り、そして来年、また後輩たちを迎えましょう!(Z)

プチカフェ 勉強会

障害をもつ方々の家族には、将来の“お金”の問題は身近でありながら、日々の生活に追われるなかで手がつけられない課題です。

先日、フリースペース“Tamariba”で開催したプチカフェ・勉強会は、通所される利用者さんの御家族を対象に「自身の資産をどのように管理するのか」をテーマに講師を招いて学びの時間を持ちました。

将来を思うばかりに、子供の名義の通帳に資産を残しておいても、第三者の後見人が選任されてしまうとせっかくの資産が希望するような形で活用されないケースがあり、「遺言」の活用を薦められるなど多くの情報を得ることができました。

今回のプチカフェはご家族の交流も兼ねて、お弁当を用意。勉強会の後は、コーヒーを飲みながら日頃感じているお気持ちなどを話し合いました。(Z)

障施協 実践研究発表会

毎年開催の「大阪市障害児・者施設連絡協議会」の実践研究発表会です。

今年は、社会福祉法人ゆうのゆうが発表者の1人として登壇しました。

コロナ禍で、治療や支援でさまざまな課題があった重症心身障害者の方々。発症、受診、陽性判明、治療、入院、リハビリ、退院・帰宅、施設入所、施設退所、再入院、退院……この一連の支援の中で、伴走を続けたスタッフが、どのような点が課題だったのか、次に備えるためには何をすればいいのか、について発表を行いました。

感情的には「もう二度と…」というような方向に流れてしまいがちですが、新感染症は再びと肝に銘じ、すぐに課題が解決するわけではありませんが、その課題を常に認識し続けること、そのスタートを私たちは既に切っています。(Z)

成人式 2025

18歳か20歳か、“成人”の定義には様々な考えがあるようですが、まずは“前例踏襲”で20歳のお祝いを開催しました。紅白の幕を掲げて、ご家族をお招きしての成人式。

「父母の恩は山よりも高く海よりも深し」

ご家族からの挨拶では、感極まって流される涙に我々スタッフもつい…(Z)

“EXPO”で会いましょう。

EXPO開催まで60日。7年前にボランティアとして活躍してくれたベラ君が、なんと、ドイツパビリオンで働くとのことで来日することになりました。

現在、大学院でITを学びながら、アルバイトでヘルパーもしているといいます。来月にも来日・来阪とのことで再会が楽しみです。さっそく「ドイツパビリオンへようこそ!」とベルリンからメッセージを送ってくれました。

また昨年までボランティアをしてくれたマルテ君もメッセージをくれました。このように関係が続くこと、私たちを遠く離れた地で覚えていれくれること、嬉しく思います。

スタッフが長期休暇を利用して訪独、NGO団体「ijgd」を訪問して2人と一足早く再会を果たし、メッセージを預かってくれました。ijgdとの関係の維持、発展に一役買いたいとスタッフからも力強いメッセージが。(Z)

改正障害者差別解消法シンポ

障害当事者への合理的配慮が義務化された「改正障害者差別解消法」について、企業の取り組みを紹介するシンポジウムが2月5日、西成区役所で開催されました。

「もし何かあったら…」「あなただけ特別扱いできません」「前例はありません」これらの考え方が建設的な対話を妨げるという講師の説明は非常にわかりやすいものでした。非常にタイトな時間でのシンポジウムでしたが、講師の時間配分が見事で、司会を担当したスタッフは“さすが合理的配慮がすべてに行き届いている”とほっとした様子でした。(Z)

ヒトの数という壁

人口の減少という“問題”。福祉にもその問題は降りかかります。一定数の利用者さんがおられなければ、事業を成り立たせることは至難の業です。支援に当たるスタッフの確保も難題です。報酬体系は物価の高い都市部のほうが高額となりますが、事業を成り立たせるための費用はむしろ地方部のほうが…と思います。

しかし、個々の障害者への支援の必要性はどこに住もうと変わりはありません。その支援に取り組む人々の眼前にあるハードルは私達の数倍も高いはず。そこに挑戦する人々の奮闘には頭が下がるばかりです。

宮城県石巻市からの見学が昨年に続きます。どうか無理はなさらず。私達はその敢闘を応援します。(Z)

港に灯がともる

震災、国籍、家族・父子、依存・治療…ただテーマを混ぜこぜにするのではなく、丁寧に描かれた映画です。そのなかにかすかな“灯”(あかり)が見えます。否、自分で見つけてねというメッセージなのかも知れません。直接的な被害ではない、心の底が地震によって揺れ、自分を見失うことだってある。でもそれは地震だけが原因じゃない。自分の隣の人だって…。灯がともることを感じられたら、ちゃんと鑑賞できたってことかな。(Z)